2013年4月1日月曜日

13/セドナ編【スイートチェスナットとワイルドローズ】


セドナ編

今回の旅の2つめのメイン、セドナ。
ここ数年、世界のパワースポットの中でも屈指の人気の場所です。
たかこさんとりかっちは2度目の来訪とあって、「わー、この店懐かしい〜」「ちょっと真街並が変わったねー」「昔よりおしゃれになってる」などと語り合っていました。

夕食をとった後、ホテルに向う途中、「あれっ?りかっち見て。このお店、前に来たヒーリングサロンじゃない?」と、たかこさん。「ほんとだ!でも前はこの場所じゃなかったよね」とりかっち。「移転した先で見つけるなんて、縁があるはず。かおりさん、明日のヒーリングセッションはここがいいかも」。
「予約できるといいね」などを話しながら到着したホテルは、一軒家のゲストハウス。
かつて2人が泊まった宿泊施設は残念ながらクローズしてしまい、たかこさんたちが最後のゲストだったのだとか。とてもすばらしい施設だっただけに、たかこさんが日本でヒーリングセンターを作りたいと思ったきっかけの1つにもなったようです。

呼び鈴をならすと、第二の人生をスタートさせた世代のご夫婦が迎えてくれました。
白を基調にしたお部屋は吟味されたリネンや家具で整えられ、女子的に「すてき〜」を連発したくなるインテリア。マダムお手製のお菓子が美しくラッピングされ、ウエルカムのメッセージとともにサイドテーブルにおかれています。

私たちに用意されていたお部屋は、ダブルベッドとシングルベッドが1つ。ひと通り使い方などを説明してくれ、「隣もが空いているけど、もう1部屋とりますか?」とマダム。個室があれば、ずっと運転中のたかこさんもリラックスできるでしょうし、りかっちと私もベッドを1つずつ確保できて寛げます。「ラッキーです。ぜひに」とお願いしました。

旅の間中、重宝したのが、ファイブフラワーのクリームです。普段はヒーリングハーブ社製を使っていますが、こちらのスーパーではバッチセンターの商品が手頃な価格で手に入り、今回も運良くプライスダウンしていたので数本購入。毎晩足の裏や耳たぶの裏、丹田のあたりなど、気になるポイントにたっぷりと塗っていました。土地(ましてや国)が変わるとエネルギー変調が起きたり滞ったりしますが、チャクラの部分などに塗ることで、不要なものが抜けやすくなります。この日の夜は軽く瞑想も行い、エッセンスのスプレーも使いました。

—スイートチェスナットとワイルドローズー

今回持参したスプレーボトルに入っているフラワーエッセンスは、オークのほかにスイートチェスナットとワイルドローズです。
スイートチェスナットは、「魂が崩壊するように思える恐ろしい心理的な絶望感に対する治療薬」と解説されています。「今まで不平も言わず勇気と希望を持って闘ってきましたが、もう力尽きて、何もできずにじっとしているだけ、巣から落ちた雛のようになす術がない状態、周りには混沌と破壊以外に何もない、忍耐と辛さの限界—」とあります。

ほかに気になるフレーズを上げてみると、
「深いレベルの内面で起きることが多く、本人の自覚がなかったり無意識で他人に気づかれないよう必死に努力しているため、周囲がそれに気づくこともそう簡単ではありません。」など。
 苦痛を他人に気付かれないようにする気質は、私のフラワーエッセンスのタイプレメディ「アグリモニー」にも見られる共通点です。ー病気になっているにも関わらず、冗談を言って医者や看護婦を笑わせようとするー。こんな気質があるので、よく言えば楽観的ですが、自分自身に関しては表層的で内観が苦手ともいえます。

小学1年生で初めて入院し6年生までの間に5回の手術をし、病院は私にとって日常のフィールドでした。入院中、何人かの子は別の星に帰っていきました。人は病気になることも、年齢に関係なく死を迎えることも、子どもの頃から見てきたせいか、私は「生」と「死」の境界線を曖昧にとらえているところがあるかもしれません。

本やドラマ、ドキュメンタリー番組などで観る、”病気と闘いながら、それでも生きよう努力している人たちのすばらしい姿“。懸命に生きようとする姿勢が正しいのだと教育されることで、アグリモニーの私は楽しそうに生きている素振りをしているのではないだろうか。そもそも生きるって何だろう?生きる方を選択している意義や価値とは?

人は誰もが自分で決めて生まれてくるといいます。生年月日、両親、土地(生まれる場所)、肉体など、誕生前に自分が設定した宿命のキャラクター。そして成長するにつれ自分でものごとを選択し、運命を構築していきます。神様に宣言してきた自分だけの目的や役割があるとはいうけれど、私だけの、私にしかできないことって何だろう?


もう一つのフラワーエッセンス、ワイルドローズのキーワードは無気力やあきらめ。夢や目標を掲げて努力するのではなく、ただ現状を受け入れ流され、表面的には不満も言わず、闘うでもなく、何も感じさせなくなっている状態。これ以上傷つかないように、失望したくないからこそ、ハートのチャクラを閉ざして喜びの感覚を鈍らせてしまっているのです。深刻な例としては、DVの夫から逃げることもせずに暮らしている女性などがあるでしょう。

スイートチェスナットとワイルドローズ。心理状態としては、この先2度と抜け出せない闇の中にいるような感覚です。

スイートチェスナットは、これまでも1〜2年に1度、出ていました。記録を見ると11月か12月に出ているので、私にとっては「年末調整のエッセンス」。
何度か出てきた理由は、地球で生きることの絶望感だったのかもしれません。いつまで経っても無くならない戦争や原発。平和や調和からはほど遠い世の中。フリーエネルギーが普通に使える精神状態になるには当分かかりそうですし、それまで地球はもつのかどうかも不確かです。

この星ってそんなに楽しいのかな。
華やかな場所、賑やかな場所にいたとしても、ふとしたときによぎる感覚は昔からありました。

私の関心ごとは環境問題ですが、生まれた国は環境先進国のドイツやスエーデンでもなく、またNPOを立ち上げて活動するエコロジストでもありません。東北生まれの東北育ち。ジャーナリストの専門学校に行き、広告プランナーという職業を選択して過ごしてきました。企業と人をつなぐ媒体役が大好きで、仕事によって多くの方と出会い、学ばせていただき、生活の糧にもなり、誇りもあった広告の世界。けれどここ数年感じてきた、しなければならないことと好きなことのズレ。売るため、数字を上げるための仕事。個人的に大切にしたい環境問題、オーガニック、スローライフ、スローフード、自然素材や地球との共生といったテーマとの折り合いがつかなくなってきたのです。生きること自体が苦しくなっていました。

天職だと思って取り組んできたからこそ、「この仕事を一生やっていくのだろうか」という疑問を簡単に認める訳にはいかず、広告から離れることは、自分のこれまでを否定することになる。かつての情熱を取り戻そうと必死になってみたりもしますが、思えば思うほど増していく心の乖離(かいり)感。
身体はもっと前からこのギャプを感じ取っていたのでしょう。健康診断でチェックが入り、検査を受けると23歳のときに再発した肝内結石が再び発症していました。
cmサイズのものと1cmサイズのものがいくつかあり、「こんなに大きくなっているのに、熱や痛みはなかったの?」とドクター。

治療については、かつては開腹せずに打ち砕く方法があったが現在山形にその機械がないこと。県外で行なうとしても結石が大きいので1回の治療では済まないこと。過去に6回の開腹手術をしているため癒着がおきていて、これ以上のオペは難しいこと。薬剤もあるが、使うことによって結石の位置がずれて、いま通っている胆管が閉じて炎症を起こしてしまう可能性があること。という説明を受けました。
「今のところ痛みもないようだし、ほかに不調はありますか?」と聞かれ、「目の疲れと、身体のかゆみですかね」と答えると、「それは肝臓とは関係ないかな。目はパソコンを使ったりすると疲れるし、皮膚は乾燥肌じゃないの。とりあえず経過観察にしましょう」。

県内ですぐにできる治療はなさそうで、ホリスティック医療の視点で、自分なりの方法をみつけていくことが必要なようです。

こうした理由もあって、今回のセドナに来たのはヒーリングを受けることも目的の1つでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿