2013年3月29日金曜日

12/アンテローブキャニオン編


ー星読みが教えてくれたことー

セドナへ向う途中、アンテローブキャニオンにも立寄りました。




オーブが写っている画像もあって、独特の精霊が集まっているようです。






細く長い通路を歩き、ほどなく写真も撮ったので、後半は歩きながらゆっくり動態瞑想をーと試みたのですが、絶好の撮影ポイントに来てもカメラを構えることなくぼんやりしている私が気になったらしいガイドのおっちゃんが、「名前はなんていうんだい?カオリ〜ネ、オッケー」と話かけてきて、要所要所で「ヘイ、カオ〜リ、カメラ、カメラ〜!」と、私のデジカメを取り上げては撮影し、画面を見せながら「ヘーイ!オッケー?」と絡んでくれるようになってしまいました。

瞑想に集中できない状態に悶々としはじめた私を見て、元気がないと勘違いし、ますます「カオ〜リ〜」と話しかけてくれるおっちゃん。ガイドのプロ意識がそうさせていると思うと無視もできず、最後の方ではおっちゃんのリアクションに、「ワァオ〜、サンキュ〜」などと喜ぶフリをする日本人らしい私。

そんな訳で残念ながら土地の波動を感じるには至りませんでしたが、波が奥へ奥へと流れていくような形状は、シルクをまとった天女が腕や腰をしならせて誘うようでもあり、七歩子さんが「とてもセクシーな場所よ」と話していたのも納得です。



このとき一緒にまわった観光客の人たちは、私たち以外ほとんどが男女のカップルでした。1組はアメリカ人系同士でしたが、ほかはアメリカ系の男性と中国系の女性、インドかイラン系の男性とアメリカ系の女性など異なる人種のカップルばかり。
「ボーダーレスの時代だし、国際結婚はますます増えていくでしょうね」とたかこさん。最近ブームのイタリア婚(年の差婚)や、私の友人の友人にマサイ族の男性と結婚した女性(日本人)もいますし、ご縁って本当に不思議です。

私自身は多少ときめく気持ちが湧いた人もいましたが、未来をイメージするには至らず、結婚も交際願望もない時期が10年位ありました。
356歳の頃だったか、数ヶ月間だけ英会話教室に通ったとき(結局語学が身に付くことはなかったのが誠に残念ですが)、外国人のティーチャーに、「カオリのパートナーはたぶん山形にはいないヨネ。東京だったら少しいるカモネ。英語を覚えて外人と結婚した方がイイヨネ」と、貴重なアドバイスをもらったことがあります。フリーランスの広告プランナーという山形では珍しい職業だったこともあって、彼はそんな風に思ったのでしょう。

たかこさん、そしてフラワーエッセンスと出会うまで、私はわざわざ休暇をとって県外へ旅行をしようと思ったこともなく、たまに出かけるのはデパートの催事場で開催される物産展。ここで北海道や京都、四国などの特産品を眺めたり、名物を買うのがプチ観光でした。

「かおりさん、出かけましょうよ」と、過去世に旅芸人の経歴を持つたかこさんに背中を押されてでかけた東京旅行。ここで体験したのが占星術のセッションです。それまでは女性雑誌の最後の方に載っている星占い程度の理解しかなかったですし、それすらも歯医者さんの待合室で「今月のラッキーアイテムはりんごか〜」などとチラッと見たりはするものの、雑誌を閉じたときにはもう内容を忘れているほど、ほとんど関心もありませんでした。無知ってコワイ。今になってみれば、地球は丸いと言ったコロンブスをバカにした人たちと同じレベルで信じていなかったのです。


セッションに指定されたのは横浜にあるマクロビカフェ。占星術師の方はニジさんという男性で、あらかじめ私の生年月日と生まれた時間、生まれた土地の情報をもとに作成しておいたホロスコープを広げながら、開口一番「結婚した方がいいですね」と言ったのです。一瞬意味が飲み込めず、「いやいや、そんなことはないと思います」と、ちょっとむっとして答えた私。
結婚なんて考えてもいなかったし、私にとって一番のプライオリティは仕事でしたから。

「仕事はですね、出版などがキーワードのハウスにあるんですが、かおりさんの場合カルマの解消という位置にありますね」「カルマの解消?」「ええ、解消ですから、今後はもっと違ったジャンルに行くんじゃないかな。いまのお仕事は?広告ですか。なるほどね。で、それよりも、7ハウスに星が4つありますからね、まずは恋人を見つけて、結婚して。そうするともっと充実してきます」と説明を続けるニジさん。

一般的な星占いは生まれた月日の太陽星座だけをみますが、本格的に読み解くためには、月の星座、火星や土星、冥王星や天王星などの惑星の位置も考慮します。
女性にとって月星座は特に重要で、太陽星座が仕事や公的な自分を表しているのに対して、月星座は子ども時代に持っていた素の部分や、結婚後にでてくるプライベートな個性。恋愛観は金星の位置で読み解きます。私の場合は7ハウスに太陽のほか、月と金星、水星が肩を並べているため、今回の人生はパートナーというキーワードが最重要ポイント。仕事を通した成功や社会貢献が目的ではなく、パートナーと共に社会へ関わり、私的な時間や芸術、精神的な趣味を満たすことを選んで生まれてきているのだとか。

けれど当時の私は男性と出逢うことすら拒んでいるところもあり、一人で生きていくだけでも忙しいのに(何しろ物産展が旅行ですし)、相手ができてしまったらますます自分の時間がなくなると思っていたのです。

ニジさんからなかば説得されるように、出逢うための方法—見た目や性格など理想のタイプをどんどん、できれば100項目位書き出してみること、そこから絶対妥協できない事柄だけを10個位までしぼることーを告げられ、帰りの新幹線ではプレゼン用のコピーを書く時のように、100個だすまで書き続けたのを覚えています。


そのときのメモは残っていないですが、たぶん自分にとって必要な人かどうかという、自分本位の視点が多かったかもしれません。
私の話を聞いてくれる人、やさしくしてくれる人、仕事ができる人、尊敬できる人、料理ができる人、きれい好きな人、タバコを吸わない人、私を理解してくれる人、一緒にいて楽しめる人などなど、こちらの勝手な都合ばかり(苦笑)。
本当の出逢いとは、「欲すること」ではなく「与える準備」「分かち合う余裕」がでてきた時に訪れるように思います。

私が30代前半から好きだった人物は、論語の孔子や陽明学者の安岡正篤、心身統一法を広めた中村天風氏など、なんともシブいラインナップ。これもまた、当時の私が持っていた高い理想像を表しています。ブログでプロフィールをアップするのに、これじゃあまりにおっさんくさいなと、佐藤初女さん、辰巳芳子さんなども加えましたが、実は女性で一番尊敬していた人物は、ジャーナリストの千葉敦子さんでした。

その後、たかこさんを通じて知り合ったのが、いまも仕事でご一緒している東海さん。もともとは経営コンサルタントが本業でしたが、フラワーエッセンスやヒプノセラピーなどのセッションも行なっていて、やがて過去世の記憶がよみがえったかのように星読みを始めます。ホロスコープを作成するには難解な数式をいくつも覚えるかのようにかなり複雑な知識が必要で、すぐに会得できるレベルのものではありませんが、数年の間に自分のものし、今ではこちらもお仕事になっています。

東海さんによると、
「7ハウスに月があったり、星が多く配置されている人は、人生の中でパートナーの存在が最も重要。共に生きる人を得ること自体が人生の目的というか。それくらい大事なことだからこそ、慎重になって、なかなか出会わないケースもあるんですよ」。

40歳を過ぎてようやくパートナー位は欲しいなーと思うようになったものの、15年位はほとんどご縁はありませんでした。我ながら結構な長さ。世の中にはいくつも恋愛を繰り返す人だっているのになー。過去世でよほど不義理をして、そのバチもあるのかも、なんて思うときもありました。


なぜかというと、これまで出会った何人かのサイキックから言われた過去世は、「中国かどこかの雑穀の行商(たぶん男性)」、「韓国あたりで城に仕え書を書くような人(男性)」、「将軍」、「文献を編纂する男性(これは韓国の時代と一緒かも)」、「スコットランドで溺れて死んだ人(職業などは不明だけどたぶん男性)」、「ヨーロッパの貴族か王室の娘で本当に好きだった相手とは結婚できなかった女性」、「人々に薬草を作ったり古い書物から必要な知恵を伝えたりする女性で生涯独身だった」など。




すべて鮮明に思い出すまでには至ってないですが、ぼんやりイメージできる人もいて、8割が男の人生。はたして行商時代にやんちゃが過ぎたのか、将軍時代に調子にのって側室を持ち過ぎたのかー。そういえば以前魔女狩りにあって処刑直前の状態にいる夢を見たこともあり、女性時代もなんだか薄幸なにおいが漂ってきます。

「せめて今回の人生では愛を体験しよう。神様、多くは望みません。結婚や子育てはしなくてかまいません。せめて一人の人をずっと愛する体験をしたいです」
私が生まれる前に神様と交わした約束は、こんな風に始まったのかな。20代後半で出逢った人はいたものの、2年間で同居生活は解消。このときの体験があまりに消耗が激しく、もう今生では人生の目的を果たさなくてもいいや・・・と、すっかりくじけてしまっていたような気もします。




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