2013年3月27日水曜日

11/モニュメントバレー編


THE VIEW HOTELの朝—

この日宿泊したのは、ナバホ族の敷地にあるその名も『THE VIEW HOTEL』。

詳細はこちら
http://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g57072-d1210740-Reviews-The_View_Hotel-Monument_Valley_Utah.html





フロントからお部屋にいくアプローチ

これ以上のネーミングなど考えても意味がないよと言わんばかりの光景です。何しろ部屋のベランダから見えるのが、このビュー!




翌朝目が覚めると、りかっちはすでに日の出を撮影するためスタンバイしていました。帰国後、画像の整理をしていて気付いたそうなのですが、りかっちが撮影していた動画にUFOが映っていたというおまけ付き。わーい。撮影しているときは分からず三脚を立てた固定画面になっているため、画面状をUFOが「どうも〜」と横切っていく映像になっています。

プロ魂を感じるりかっちの眼差し

朝日が出てきました〜(caり)

(caり)


(caり)


朝食はホテル内にあるビューなレストラン。卵料理にベーコン、パン、ポテト、ヨーグルトなど、どこにでもあるメニューではあるのですが、パンの種類が大好きなベーグルやパンケーキだったり、景色も気持よく、私にとってはこのうえなくアガる朝食でした。









「あ〜、幸せでどうしていいかわかんない」。私が外人のリアクション的に首をふって叫んだら、「あはは!かおりさん、うれしそう。旅って、こういう時間をどの位作れるかが大事ですなんですよね〜」と、たかこさんも笑っていました。

この大地で感じたのは、「ルーツ」でした。私自身の過去世にネイティブアメリカンの時代があったかは不明ですが、私自身幾度となく輪廻転生を繰り返し、どこかの国のどこかの土地で暮らし、その都度泣いたり笑ったり、困ったり嬉しかったりしながら、人生を過ごしてきた訳です。

そして今の両親を選んで生まれ、今の状態を選択している。この先もう高齢の両親と目の前に広がる景色を共有することはできないけど、帰ったらこのすばらしさを報告しよう。家族として出会えた感謝の気持ちを伝えよう。そうした気持ちが湧いてきて、胸がいっぱいになりました。

去年だったか、両親の結婚記念日にお花を届けに実家へ行ったら、「まー、結婚していろんなことがあったけど、とにかくかおりが死なないでいたのが、よかったわ。ねぇお父さん」と母。先天性の病気で生まれ、何度も入院と手術を繰り返してきた子ども時代。小学6年生のときは2回目の腸閉塞を起こして5回目の手術をすることになり、緊急で入った病院の処置室で私の洋服をめくった若い医師が、「わ、もう切るところがないっ」と思わず叫んでしまったのだとか。それを聞いた父が「なんだって〜!?」とめちゃくちゃ焦ったこと、もう1人のベテランのドクターがちゃんと開腹してくれ、無事に手術は終了したことを笑って話してくれました。

手術が成功しなければ20歳まで生きられないかもしれない病気と言われ、私自身、21歳から先の人生をイメージできずに過ごしていた時期もあります。
当時の父の仕事場は女子校の近くにあり、通学中の女の子が自転車にのって髪をなびかせながら通り抜けていく姿を見て、「かおりはここまで生きられるのかなーって、思ったけなぁ」と父。
なんとか制服を着て自転車に乗って通学する姿は見せることができるも、23歳でまさかの肝内結石が再発。6回目の手術をすることになり、またしてもすったもんだの闘病生活に。手術は成功しましたが、肺に水が溜まって呼吸困難になったり、1度退院したものの輸血よる肝炎を起こして再入院したり。その後もドレーン(手術のときにお腹に通す管)の部分が化膿してお腹の中味が少し出てきちゃたりと、今になってみるとマンガみたいなエピソード満載の日々でした。

高校を出て東京にでたとき、もう地元には戻りたくないと思っていましたが、退院後は1年間自宅療養し、24歳のときに地元の会社に就職するこに。東京への思いが捨てきれないまましぶしぶ地元での暮らしを始めることになった私に対して、「まずは生きていればいい」と、それ以外のことは何も言わずにいてくれた両親。身体が丈夫になっていくにつれ、これまで蓄積していた欲求を噴出させるかのように、勝手なことばかりしてきたように思います。

幸い弟が家業を継いでいることもあり、まともな結婚もせず、孫の顔を見せることなく、仕事も保証のないフリーランスになったうえ、自分用の家を建ててみたりと、世間体を気にする親だったら頭をかかえることばかりかもしれないのに、ただ見守ることに徹してくれました。
親子という関係は今生限りかもしれないし、来世がどんな関係の設定になるのか分からないからこそ、親子として過ごす時間を大事にしたい。お盆とお彼岸はよほどのことがないかぎり家族全員で墓参していますが、帰ったらお仏壇に手を合わせ、御先祖様にも感謝しなければ。魂の道のりはもちろんですが、血族としてのルーツも大切なこと。

「物事を取り決めるときは、7代先を考える」というネイティブアメリカンのスピリットが息づくナバホの土地が、こうした気持ちにさせてくれたのでしょう。

(caりの画像は私のfeacbookにもっとたくさんアップされています)

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