2013年3月29日金曜日

12/アンテローブキャニオン編


ー星読みが教えてくれたことー

セドナへ向う途中、アンテローブキャニオンにも立寄りました。




オーブが写っている画像もあって、独特の精霊が集まっているようです。






細く長い通路を歩き、ほどなく写真も撮ったので、後半は歩きながらゆっくり動態瞑想をーと試みたのですが、絶好の撮影ポイントに来てもカメラを構えることなくぼんやりしている私が気になったらしいガイドのおっちゃんが、「名前はなんていうんだい?カオリ〜ネ、オッケー」と話かけてきて、要所要所で「ヘイ、カオ〜リ、カメラ、カメラ〜!」と、私のデジカメを取り上げては撮影し、画面を見せながら「ヘーイ!オッケー?」と絡んでくれるようになってしまいました。

瞑想に集中できない状態に悶々としはじめた私を見て、元気がないと勘違いし、ますます「カオ〜リ〜」と話しかけてくれるおっちゃん。ガイドのプロ意識がそうさせていると思うと無視もできず、最後の方ではおっちゃんのリアクションに、「ワァオ〜、サンキュ〜」などと喜ぶフリをする日本人らしい私。

そんな訳で残念ながら土地の波動を感じるには至りませんでしたが、波が奥へ奥へと流れていくような形状は、シルクをまとった天女が腕や腰をしならせて誘うようでもあり、七歩子さんが「とてもセクシーな場所よ」と話していたのも納得です。



このとき一緒にまわった観光客の人たちは、私たち以外ほとんどが男女のカップルでした。1組はアメリカ人系同士でしたが、ほかはアメリカ系の男性と中国系の女性、インドかイラン系の男性とアメリカ系の女性など異なる人種のカップルばかり。
「ボーダーレスの時代だし、国際結婚はますます増えていくでしょうね」とたかこさん。最近ブームのイタリア婚(年の差婚)や、私の友人の友人にマサイ族の男性と結婚した女性(日本人)もいますし、ご縁って本当に不思議です。

私自身は多少ときめく気持ちが湧いた人もいましたが、未来をイメージするには至らず、結婚も交際願望もない時期が10年位ありました。
356歳の頃だったか、数ヶ月間だけ英会話教室に通ったとき(結局語学が身に付くことはなかったのが誠に残念ですが)、外国人のティーチャーに、「カオリのパートナーはたぶん山形にはいないヨネ。東京だったら少しいるカモネ。英語を覚えて外人と結婚した方がイイヨネ」と、貴重なアドバイスをもらったことがあります。フリーランスの広告プランナーという山形では珍しい職業だったこともあって、彼はそんな風に思ったのでしょう。

たかこさん、そしてフラワーエッセンスと出会うまで、私はわざわざ休暇をとって県外へ旅行をしようと思ったこともなく、たまに出かけるのはデパートの催事場で開催される物産展。ここで北海道や京都、四国などの特産品を眺めたり、名物を買うのがプチ観光でした。

「かおりさん、出かけましょうよ」と、過去世に旅芸人の経歴を持つたかこさんに背中を押されてでかけた東京旅行。ここで体験したのが占星術のセッションです。それまでは女性雑誌の最後の方に載っている星占い程度の理解しかなかったですし、それすらも歯医者さんの待合室で「今月のラッキーアイテムはりんごか〜」などとチラッと見たりはするものの、雑誌を閉じたときにはもう内容を忘れているほど、ほとんど関心もありませんでした。無知ってコワイ。今になってみれば、地球は丸いと言ったコロンブスをバカにした人たちと同じレベルで信じていなかったのです。


セッションに指定されたのは横浜にあるマクロビカフェ。占星術師の方はニジさんという男性で、あらかじめ私の生年月日と生まれた時間、生まれた土地の情報をもとに作成しておいたホロスコープを広げながら、開口一番「結婚した方がいいですね」と言ったのです。一瞬意味が飲み込めず、「いやいや、そんなことはないと思います」と、ちょっとむっとして答えた私。
結婚なんて考えてもいなかったし、私にとって一番のプライオリティは仕事でしたから。

「仕事はですね、出版などがキーワードのハウスにあるんですが、かおりさんの場合カルマの解消という位置にありますね」「カルマの解消?」「ええ、解消ですから、今後はもっと違ったジャンルに行くんじゃないかな。いまのお仕事は?広告ですか。なるほどね。で、それよりも、7ハウスに星が4つありますからね、まずは恋人を見つけて、結婚して。そうするともっと充実してきます」と説明を続けるニジさん。

一般的な星占いは生まれた月日の太陽星座だけをみますが、本格的に読み解くためには、月の星座、火星や土星、冥王星や天王星などの惑星の位置も考慮します。
女性にとって月星座は特に重要で、太陽星座が仕事や公的な自分を表しているのに対して、月星座は子ども時代に持っていた素の部分や、結婚後にでてくるプライベートな個性。恋愛観は金星の位置で読み解きます。私の場合は7ハウスに太陽のほか、月と金星、水星が肩を並べているため、今回の人生はパートナーというキーワードが最重要ポイント。仕事を通した成功や社会貢献が目的ではなく、パートナーと共に社会へ関わり、私的な時間や芸術、精神的な趣味を満たすことを選んで生まれてきているのだとか。

けれど当時の私は男性と出逢うことすら拒んでいるところもあり、一人で生きていくだけでも忙しいのに(何しろ物産展が旅行ですし)、相手ができてしまったらますます自分の時間がなくなると思っていたのです。

ニジさんからなかば説得されるように、出逢うための方法—見た目や性格など理想のタイプをどんどん、できれば100項目位書き出してみること、そこから絶対妥協できない事柄だけを10個位までしぼることーを告げられ、帰りの新幹線ではプレゼン用のコピーを書く時のように、100個だすまで書き続けたのを覚えています。


そのときのメモは残っていないですが、たぶん自分にとって必要な人かどうかという、自分本位の視点が多かったかもしれません。
私の話を聞いてくれる人、やさしくしてくれる人、仕事ができる人、尊敬できる人、料理ができる人、きれい好きな人、タバコを吸わない人、私を理解してくれる人、一緒にいて楽しめる人などなど、こちらの勝手な都合ばかり(苦笑)。
本当の出逢いとは、「欲すること」ではなく「与える準備」「分かち合う余裕」がでてきた時に訪れるように思います。

私が30代前半から好きだった人物は、論語の孔子や陽明学者の安岡正篤、心身統一法を広めた中村天風氏など、なんともシブいラインナップ。これもまた、当時の私が持っていた高い理想像を表しています。ブログでプロフィールをアップするのに、これじゃあまりにおっさんくさいなと、佐藤初女さん、辰巳芳子さんなども加えましたが、実は女性で一番尊敬していた人物は、ジャーナリストの千葉敦子さんでした。

その後、たかこさんを通じて知り合ったのが、いまも仕事でご一緒している東海さん。もともとは経営コンサルタントが本業でしたが、フラワーエッセンスやヒプノセラピーなどのセッションも行なっていて、やがて過去世の記憶がよみがえったかのように星読みを始めます。ホロスコープを作成するには難解な数式をいくつも覚えるかのようにかなり複雑な知識が必要で、すぐに会得できるレベルのものではありませんが、数年の間に自分のものし、今ではこちらもお仕事になっています。

東海さんによると、
「7ハウスに月があったり、星が多く配置されている人は、人生の中でパートナーの存在が最も重要。共に生きる人を得ること自体が人生の目的というか。それくらい大事なことだからこそ、慎重になって、なかなか出会わないケースもあるんですよ」。

40歳を過ぎてようやくパートナー位は欲しいなーと思うようになったものの、15年位はほとんどご縁はありませんでした。我ながら結構な長さ。世の中にはいくつも恋愛を繰り返す人だっているのになー。過去世でよほど不義理をして、そのバチもあるのかも、なんて思うときもありました。


なぜかというと、これまで出会った何人かのサイキックから言われた過去世は、「中国かどこかの雑穀の行商(たぶん男性)」、「韓国あたりで城に仕え書を書くような人(男性)」、「将軍」、「文献を編纂する男性(これは韓国の時代と一緒かも)」、「スコットランドで溺れて死んだ人(職業などは不明だけどたぶん男性)」、「ヨーロッパの貴族か王室の娘で本当に好きだった相手とは結婚できなかった女性」、「人々に薬草を作ったり古い書物から必要な知恵を伝えたりする女性で生涯独身だった」など。




すべて鮮明に思い出すまでには至ってないですが、ぼんやりイメージできる人もいて、8割が男の人生。はたして行商時代にやんちゃが過ぎたのか、将軍時代に調子にのって側室を持ち過ぎたのかー。そういえば以前魔女狩りにあって処刑直前の状態にいる夢を見たこともあり、女性時代もなんだか薄幸なにおいが漂ってきます。

「せめて今回の人生では愛を体験しよう。神様、多くは望みません。結婚や子育てはしなくてかまいません。せめて一人の人をずっと愛する体験をしたいです」
私が生まれる前に神様と交わした約束は、こんな風に始まったのかな。20代後半で出逢った人はいたものの、2年間で同居生活は解消。このときの体験があまりに消耗が激しく、もう今生では人生の目的を果たさなくてもいいや・・・と、すっかりくじけてしまっていたような気もします。




2013年3月27日水曜日

11/モニュメントバレー編


THE VIEW HOTELの朝—

この日宿泊したのは、ナバホ族の敷地にあるその名も『THE VIEW HOTEL』。

詳細はこちら
http://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g57072-d1210740-Reviews-The_View_Hotel-Monument_Valley_Utah.html





フロントからお部屋にいくアプローチ

これ以上のネーミングなど考えても意味がないよと言わんばかりの光景です。何しろ部屋のベランダから見えるのが、このビュー!




翌朝目が覚めると、りかっちはすでに日の出を撮影するためスタンバイしていました。帰国後、画像の整理をしていて気付いたそうなのですが、りかっちが撮影していた動画にUFOが映っていたというおまけ付き。わーい。撮影しているときは分からず三脚を立てた固定画面になっているため、画面状をUFOが「どうも〜」と横切っていく映像になっています。

プロ魂を感じるりかっちの眼差し

朝日が出てきました〜(caり)

(caり)


(caり)


朝食はホテル内にあるビューなレストラン。卵料理にベーコン、パン、ポテト、ヨーグルトなど、どこにでもあるメニューではあるのですが、パンの種類が大好きなベーグルやパンケーキだったり、景色も気持よく、私にとってはこのうえなくアガる朝食でした。









「あ〜、幸せでどうしていいかわかんない」。私が外人のリアクション的に首をふって叫んだら、「あはは!かおりさん、うれしそう。旅って、こういう時間をどの位作れるかが大事ですなんですよね〜」と、たかこさんも笑っていました。

この大地で感じたのは、「ルーツ」でした。私自身の過去世にネイティブアメリカンの時代があったかは不明ですが、私自身幾度となく輪廻転生を繰り返し、どこかの国のどこかの土地で暮らし、その都度泣いたり笑ったり、困ったり嬉しかったりしながら、人生を過ごしてきた訳です。

そして今の両親を選んで生まれ、今の状態を選択している。この先もう高齢の両親と目の前に広がる景色を共有することはできないけど、帰ったらこのすばらしさを報告しよう。家族として出会えた感謝の気持ちを伝えよう。そうした気持ちが湧いてきて、胸がいっぱいになりました。

去年だったか、両親の結婚記念日にお花を届けに実家へ行ったら、「まー、結婚していろんなことがあったけど、とにかくかおりが死なないでいたのが、よかったわ。ねぇお父さん」と母。先天性の病気で生まれ、何度も入院と手術を繰り返してきた子ども時代。小学6年生のときは2回目の腸閉塞を起こして5回目の手術をすることになり、緊急で入った病院の処置室で私の洋服をめくった若い医師が、「わ、もう切るところがないっ」と思わず叫んでしまったのだとか。それを聞いた父が「なんだって〜!?」とめちゃくちゃ焦ったこと、もう1人のベテランのドクターがちゃんと開腹してくれ、無事に手術は終了したことを笑って話してくれました。

手術が成功しなければ20歳まで生きられないかもしれない病気と言われ、私自身、21歳から先の人生をイメージできずに過ごしていた時期もあります。
当時の父の仕事場は女子校の近くにあり、通学中の女の子が自転車にのって髪をなびかせながら通り抜けていく姿を見て、「かおりはここまで生きられるのかなーって、思ったけなぁ」と父。
なんとか制服を着て自転車に乗って通学する姿は見せることができるも、23歳でまさかの肝内結石が再発。6回目の手術をすることになり、またしてもすったもんだの闘病生活に。手術は成功しましたが、肺に水が溜まって呼吸困難になったり、1度退院したものの輸血よる肝炎を起こして再入院したり。その後もドレーン(手術のときにお腹に通す管)の部分が化膿してお腹の中味が少し出てきちゃたりと、今になってみるとマンガみたいなエピソード満載の日々でした。

高校を出て東京にでたとき、もう地元には戻りたくないと思っていましたが、退院後は1年間自宅療養し、24歳のときに地元の会社に就職するこに。東京への思いが捨てきれないまましぶしぶ地元での暮らしを始めることになった私に対して、「まずは生きていればいい」と、それ以外のことは何も言わずにいてくれた両親。身体が丈夫になっていくにつれ、これまで蓄積していた欲求を噴出させるかのように、勝手なことばかりしてきたように思います。

幸い弟が家業を継いでいることもあり、まともな結婚もせず、孫の顔を見せることなく、仕事も保証のないフリーランスになったうえ、自分用の家を建ててみたりと、世間体を気にする親だったら頭をかかえることばかりかもしれないのに、ただ見守ることに徹してくれました。
親子という関係は今生限りかもしれないし、来世がどんな関係の設定になるのか分からないからこそ、親子として過ごす時間を大事にしたい。お盆とお彼岸はよほどのことがないかぎり家族全員で墓参していますが、帰ったらお仏壇に手を合わせ、御先祖様にも感謝しなければ。魂の道のりはもちろんですが、血族としてのルーツも大切なこと。

「物事を取り決めるときは、7代先を考える」というネイティブアメリカンのスピリットが息づくナバホの土地が、こうした気持ちにさせてくれたのでしょう。

(caりの画像は私のfeacbookにもっとたくさんアップされています)

2013年3月21日木曜日

10/モニュメントバレー編


3時間ツアーー


到着してすぐにアメリカの土地にご挨拶したのですが、広すぎて声が届かなかったのか(笑)、すぐに身体が土地に馴染めず、最初にもっとしっかりグラウディングをするべきでした。
クレストンで開催している瞑想会でも、最初に行なうのがグラウディングです。移動中トラックの荷台で揺れながら、何度も何度も地球の中心につながるイメージを続けることで、ようやく「いまはただここにいるにしか過ぎない」と、空と大地の間でゆだねる気持ちになれました。

ミステリーツアーで最初に訪ねたのが、ホーガンという族の住居。ここで5時間ツアーに参加しているりかっちとも合流し、解説を受けます。
ホーガンはひっくり返したカフェインのボウルのような形で、室内の中央には暖炉がおかれ、天井の中心にあけられた穴から外へでています。りかっちの英訳によると、「穴は宇宙のエネルギーと通じるように空いているんだって。ここのホーガンは女性用。男性用はなくなっているけど、女性用は儀式用にいくつか残されているみたい。女性を意味する数字が「9」だから、9本の柱で作られていて、室内は右回りで歩くのがルールらしいよ」。







麻紐を編んだり薬草を煎じたりするような道具が置いてあり、観光客のためにおばあちゃんが生活ぶりを再現していました。傍らに赤ちゃんの人形が板にしばられて置いてあり、ガイドの方が持ち上げて何か説明してくれています。




「んとね、ナバホ族に伝わるキャリーバックとかゆりかごみたいなものなのかな。板は2枚使っていて父と母を表して、紐の縛り方でこの地域の山を表現しているみたい。頭の部分の細工は魔物に近づかないようにとか、おまじないの意味があるとか言ってると思う〜」

なるほどぉ、りかっちのヒアリング力、すばらしい〜。
このまま半分はりかっちが参加している5時間コースと同じ場所を回るとしたら、通訳付きで安心だわ〜と思ったのですが、残念ながらここでお別れ。再びシート付きのトラックの荷台に乗り込み、3時間コースに出発しました。


巡った場所は、独特の形状をしている赤岩の数々。目の形にくり抜かれていたり、古代の人による壁画が残されている場所だったり。








その中に、女性性を彷彿させる岩がありました。岩と岩の間からゴロゴロとちびっこの岩が生み出され、とても神秘的な雰囲気です。湯殿山に祀られている御神岩も宿っているのは女性の神様とされ、こんこんとお湯が流れる岩壁には、女性の性器を思わせる割れ目が出来ています。湯殿山で説明を受けていなかったら、ここで岩の形状に気付くことはなかったでしょう。しばらく大いなる赤い産道に見とれていました。




私なりの過程でいろんな発見があるように、誰にとってもそれぞれ必要な流れやタイミングで発見やシンクロが起こる訳ですから、宇宙が与えてくれるシンクロニシティって、本当にすごい。
宇宙にシナリオライターや構成作家が集う職場があって、地球にいる1人ひとりのハイヤーセルフ(守護神や守護霊、ガイド役)から連絡を受けて、随時アカシックレコードの見直しや書き替えが行なわれているとしたら、とんでもなく大忙しなはず。そう思うと、地球で仕事をしている方がまだラクなのかもしれないなー(笑)。


再び荷台に乗って到着したのは、ジョンウエイの映画に登場する撮影スポット。観光客のために仕込みのカウボーイさんもいます。ただし私は、りかっちなしでは英語の解説がさっぱり分かりませんから、ひたすら土地が持つエネルギーを感じて巡ることになりました。でもそれが良かったように思います。


映画のロケ地は、開拓者たちが集まる男のロマンいっぱいの場所のようにとらえていましたが、ここにあるのもまた、圧倒的な女性性のエネルギー。しばらくぼうっと感じていると、ああ、そうかと気が付きました。昔からよく言われる「ファザースカイ」と「マザーアース」まさにそのものなのです。母なる大地のもと、いくつになっても宿っているだろう男性達の潜在意識、「ママ!見て!」を連発しながら、お馬さんに乗ったり鉄砲を持ったりして、お母さんの懐で遊んできたのではないでしょうか。




コースから戻って、ちょうどお昼時間。たかこさんがお迎えに来てくれ、りかっちが戻ってくるまでランチをすることに。
サラダバー付きのレストランで、たっぷり野菜を摂取。








食後は雑貨を販売しているところでおみやげを物色し、夕方までりかっちの撮影ドライブツアーへ。5時間コースから戻って、さらに奇景を撮り続けるカメラ魂。好きなことに夢中になるって大事なこと。日本にいたときから続いていた変な咳もおさまってきたようです。


2013年3月20日水曜日

9/モニュメントバレー編【フラワーエッセンス ロックローズ】


【フラワーエッセンス ロックローズ】について

ミステリーツアーに参加することになったものの、実は私もグランドキャニオンのパワーにやられていました(なので3時間コースでちょうど良かった)。

アリゾナに到着してからずっと、誰もいない大広間の真ん中にぽつんと置かれてしまったアリンコように、方向を見失い、自分の中心軸が不安定になっていくのを感じていたのです。

自分が住んでいる地元であればどこに出かけてもなんとなくその土地に漂うエネルギーを感じとれますが、ここではもはやお手上げ状態。どことつながればいいのか分からなくなり(そもそもこのドでかい大地で、どこかとつながろうとしたこと自体が無謀だった訳ですが)、かなり揺さぶられました。

エネルギーの変容が起きるとき、エンジェル達に囲まれ、美しいと音楽と光に包まれて、ルルルル〜、などとファンタジーの世界が展開されることばかりではありません。少なくともたかこさんと私の場合は、スピリチュアル業界の体育会系なのか、大抵はヘビーなことが起こります。

特にたかこさんはフラワーエッセンスのロックローズ(身体に痛みなどの反応が出たり、パニック状態になる)がタイプレメディなので、ことあるごとに頭痛がしたり膝が痛くなったり、トイレにこもりっきりになることもしばしばです。2012年の夏にフラワーエッセンスを学ぶメンバーで巨木や神社を巡る歩行のワークに出かけたのですが、たかこさんがオーガナイズを担当していたため参加メンバーの変調も引き受けることになり、目的地へ着くまでの間、ずっとうんうん唸っていました。不思議なもので現地入りしたら回復し、何ごともなかったように夕食もしっかり食べることができたのです。


私も大きなワークを受ける前日、全身が痛みだし、救急車を呼ぼうとしたけれど起き上がることすら出来ず、明け方になってようやく落ち着いたことがありました。後日友人にこの話をすると、「波動が高い人と会うときはそのレベルに合わせなくちゃいけないから、急速な変調が起きたんでしょうね」とのこと。

2012年の夏、湯殿山に参拝にでかけたときには、神域に入ったら声がまったく出なくなるという体験もありました。宿坊で一緒に参加したメンバーが和やかに談笑中、私はただ笑って聞いているだけ。普段は当たり前のように話し言葉でコミュニケーションしているのに(しかもセミナーやラジオ番組など話すことは私にとてとても重要なのに)、心で参加することになり、ただいるだけで平和を感じ、幸せを味わうという気付きをもらった気がします。

寝る前に御神湯に入らせていただいたのですが、湯船に浸っていたら頭の中に祝詞が流れてきて、これは何だったかなーと思ったら龍神祝詞でした。翌朝宮司さんにお話しすると、宮司さんも御神事のときには、龍神様が頭上でぐるぐる動いているときがあるそうです。

湯殿山に出発する直前、私に出ていたフラワエッセンスがロックローズでした。フラワーエッセンスを継続していると、植物たちはあらかじめ何かを予見したメッセージをくれることがあります。私にとって初のロックローズが出たことで、「何か起きるのかも〜」と一応心の準備はしていたのですが、あらためてフラワーエッセンスの絶妙さを知った出来事でした。


ほかにも「部活かっ」とツッコミを入れたくなるようなヘビーな変調の体験があり、軽いものだと意味もなく眠くなることも度々あります。肉体が休んでいないと魂は活動できませんから、異常な睡魔もときには必要。リセットやリボーンの期間は、あきらめて寝るしかありません。

また、がまんできない苦痛を伴うときは、ロックローズのほかファイブフラワーというレメディが効果的です。レスキューレメディとも呼ばれ、これに限っては即効性もあり、3.11の震災後は各地で使われたそうです。
ただし病気の症状や霊障の可能性を感じたときは専門家に診断してもらわなければなりませんから、この見極め方もエネルギーワークの重要な部分かなと思います。

8/モニュメントバレー編


—夢からの気付きー

「ご飯どうぞー」という声で、ダイニングキッチンにおりていくと、この日お留守番になったたかこさんが、出かける私たちに朝食を用意してくれていました。熱々のシナモンロールと淹れたてのコーヒー、ソイヨーグルト。甘いアイシングは眠気覚ましにぴったりです。







おいしくいただきながら、今朝視た夢のことを話しました。
「私がブライダルの展示会にいるんだけど、会場は飾り付けもほとんどなく、だだっ広い公民館や会議室のようなの。ウエディングドレスのショーが始まってドレスを着た女性たちが入ってくるんだけど、プロのモデルではなく販売員さんらしき一般の女性たち。このドレスの特徴は?などとモデルの人に取材している女性もいるけど、全体的にはあまりぱっとしないイベントで。私自身はどこかに行かなければと思っているところで目が覚めたんだよね。」

なんだか意味がない夢だったなーと私が言うと、「そんなことないですよ」とたかこさん。「ブライダルというのが象徴的じゃないですか。赤土は女性性のエネルギーが強いから、そういう夢をみたんだと思います。かおりさんが別のところに行かなければと思っているのは、フランスみたいに入籍とか披露宴とか形式的にとらわれないでいいっていうか。ある年齢になったら絶対結婚しなくちゃダメとか、子どもは必ず生まなきゃダメとか、世間的な価値観やしきたりから外れていたとしても、当人同士のありたい姿を作り上げていくこと、そういうのが、かおりさんのテーマなんじゃないですかね。」


昨夜はたかこさんも部屋に戻ってから、乳液の瓶をあけようとしたらキャップが変な風に外れて、中味がばーっと壁に飛び散ってしまったのだとか。
「ふとしたこと、普段ないようなことが起きたリするのも女性性に気付かされるメッセージだろうし、赤土のパワーは強力ですよ」とたかこさん。

この対話がきっかけになり、私自身もより赤土にフォーカスしながら、自分の本質に向き合うツアーを体験することになりました。

ソイヨーグルトも日本以上にいろんな種類がありました。

2013年3月17日日曜日

7/グランドキャニオン編【フラワーエッセンス オークについて】


【フラワーエッセンス オークについて】


ヒーリングセンター&カフェクレストンでは、フラワーエッセンスをより深く学びたい人のための連続コースがあり、私も毎年参加しています。

この旅の少し前、2012年最後のワークショップで自分用のレメディを選んだとき、私に出たのは3種類でした。1つはオークで、キーワードは「自分の限界を受容する」。多くの重荷を引き受け、けっして諦めることなくがんばり続けていることを示し、社会的な役割が大きい男性や経営者、責任感が強い人、仕事と家事、育児、介護など1日にするべき物事が多い女性などに出ます。しかも処方された人から共通して聞くのが、「私はそんなにがんばっていないですよー」という言葉。これがまさにオークのネガティブな状態で、肉体や無意識の領域ではかなり疲労しているにもかかわらず、強靭な精神力で乗り越えようとしているため、苦痛に無感覚になっているのです。


オークを使い始めると、栄養ドリンクを飲むように再び活力が湧いてくる訳ではありません。むしろベクトルは反対へ動き、奥底で自分が求めている休息のモードへと移行していきます。むやみに仕事を抱え込もうとせず、自分の限界を自覚して、負担を分かち合うことのすばらしさに気づく人もいます。


フラワーエッセンスと出会ってから幾度となく出てきたオークは、たかこさんから「かおりさんの大好物」と言われている1本。29歳でフリーランスになり、ひたすら仕事をしてきた30代。アマチュア劇団の活動以外に趣味らしきものは何もなく、1年間の中で休みは元旦とお盆の1日、劇団の公演日くらい。友人とランチに行くなど仕事以外のことに時間と身体を使うのが億劫で、ちょっと空き時間ができたときは部屋の片づけをしたり、たまにジムに行くことで満足していました。

原稿がたて込んでくるとほぼ徹夜で書くことになりますが、仮眠するつもりで布団に横になるとうっかり寝過ごしてしまうため、パソコンデスクの横で床の上にそのまま横になることもよくあり、エステはもちろん美容室も行かず(自分で切ってました 苦笑)およそ女性らしからぬ生活ぶりだったと思います。それでも仕事自体が面白く大好きだったので、特にしんどいと思ったことはなく、いまになって思えば、典型的なワークホリックだったのかもしれないです。

七歩子さんの著書を見ると、「オークはただ、自己の活動を制限する意味ではありません。さまざまな出来事を受け止められる懐の深さを大切にしつつも、” がんばること ” と ” 自分を大切にすること “ のバランスを取ることを教えてくれます」とあります。

いわゆる”仕事人間と言われる人たちは、誰かの役に立つことを何よりも大切にしたいのです。目の前にある課題に対して最大限できることを創造し、全力で達成しようとします。たとえいい結果が出なかったとしても、周囲は「よくやってくれた」「頑張り屋で頼れる人だ」と見てくれますから、それが励みとなって自身の消耗に気付くことができなくなり、評価を得られたならさらに努力し生産をやめられず、まさに止まったら死ぬ回遊魚のよう。「仕事はうらぎらないから」。私が仕事に対して勢力的に取り組んでいた時期は、そんな風に思っていた気もします。




フラワーエッセンスのワークで、何度目かのオークがでたときに、「何もかも自分がやらなければという考えは、周囲の成長をうばうことにもなるのよ」と七歩子さんに言われ、少し気が楽になったことがありました。「オークを飲むと仕事がいい加減になるの?」という質問を受けることがありますが、そんなことでもなく、より俯瞰して全体の流れを見られるようになるのだと思います。


男であれ女であれ、一生の仕事を持つのは素晴らしいこと。だけど仕事って、必ずしも会社や社会から報酬をもらう生産作業とは限らないのかもしれないです。「ただ笑って過ごすこと」「毎日機嫌よくいること」それだけで周りを幸せにできる人っているし、ただそこにいて充足している植物たちがそれを物語っています。無垢な笑顔は幼い子ども達だけの特権と思いがちですが、大人になってなお大切にすることで、宇宙全体が癒されていくー。バッチ博士の著作集を開くと、繰り返し繰り返し、本質の喜びに気付く大切さが記されています。

誰のためでも、誰かに褒められることでもなく、もっともっと単純な自分の喜びってなんだろう。

「自分の本質を理解する」
あまりに何度もでてきて慣れてしまい、アリゾナにいるときは深い解釈ができなかったけど、こうして振り返ってみたとき、あの時のオークはとても重要なテーマを与えてくれていました。

グランドキャニオンのはしっこで朝ごはん中のリス